クラシック音楽検定(マニア向け)Vol.6 より
クラシック音楽ファン向けの「知ってて役立つ。知らなくても大丈夫」な問題です。全問正解された方は、かなりの強者。※マニア向けVol.6
J.S.バッハは協奏曲の技法をヴィヴァルディの作品から 編曲することで学び取っています。 さて、J.S.バッハの 《4台のチェンバロのための協奏曲 イ短調」BWV.1065》は、 ヴィヴァルディのどの曲から編曲されたものでしょうか。
2つのヴァイオリンのための協奏曲 イ短調 RV.522
4つのヴァイオリンのための協奏曲 ロ短調 RV.580
2つのヴァイオリンのための協奏曲 ニ短調 RV.565
ヴァイオリン協奏曲 ホ長調 RV.265
制限時間:無制限
難易度:
出題数:524人中
正解数:194人
正解率:37.02%
作成者:ぼくはくま (ID:891)
出題No:10612
最高連続正解数:0 問
現在の連続記録:0 問
[音楽]
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音楽の「関連」について着目してみましょう。 学校音楽の鑑賞教材としても用いられる《協奏曲集「四季」》。 この曲は、次のどの曲に属しているでしょうか。
①12曲の合奏協奏曲集 調和の霊感 OP.3
②12曲のヴァイオリン協奏曲集 ラ・ストラヴァガンツァ OP.4
③12曲の協奏曲集 和声と創意への試み Op.8
④2つのヴァイオリンのための協奏曲 ニ短調 RV.565
同じくヴィヴァルディの《協奏曲集「四季」》から 第1曲「春」の第2楽章を考察してみましょう。 ここでは、ある試みがなされています。 それは、どれでしょうか。
①独奏ヴァイオリンがずっと休み
②合奏群の通奏低音(チェロとチェンバロ)がずっと休み
③合奏群の第1ヴァイオリンがずっと休み
④《協奏曲集「四季」》だけで単独の曲集である。
次は、楽譜を読んで曲名を当ててみてください。 同じくヴィヴァルディの《協奏曲集「四季」》からです。 付図の楽譜は、独奏ヴァイオリンの旋律です。 曲目は、次のどれでしょうか。
①協奏曲第2番「夏」の第2楽章の先頭
②協奏曲第4番「冬」の第2楽章の先頭
③協奏曲第3番「秋」の第1楽章の先頭
④協奏曲第1番「春」の第3楽章の先頭
ヴァイオリンの最低音の第4弦「G線」だけで演奏される 名曲《G線上のアリア》は、次のどれに属するでしょうか?
①管弦楽組曲第2番 ロ短調 BWV1067
②管弦楽組曲第3番 ニ長調 BWV1068
③合奏群のヴィオラがずっと休み
④《G線上のアリア》は、もともと単独曲である。
J.S.バッハにも学校音楽の鑑賞教材としても用いられる 《小フーガ ト短調》があります。 この曲は、次のどの曲に属しているでしょうか。
①平均律クラヴィーア曲集 第1巻 BWV.846〜BWV.869
②管弦楽組曲第1番 ハ長調 BWV1066
③ゴルトベルク変奏曲 BWV988
④トッカータとフーガ ニ短調 BWV.565
J.S.バッハの「平均律クラヴィーア曲集 第1巻」の 《第1曲 前奏曲 ハ長調 BWV.846》を伴奏に 《アヴェ・マリア》を作曲したのは誰でしょう?
①シューベルト
②サン=サーンス
③《小フーガ ト短調》は、もともと単独曲である。
④カッチーニ
ヘンデルの単独で演奏される事も多い「ハレルヤ」が含まれる オラトリオ『メサイア(救世主)』を編曲した大作曲家は、 誰でしょうか?
①M.A.モーツァルト
②ベートーヴェン
③グノー
④J.ハイドン
W.A.モーツァルトの遺作となった「レクィエム K.626」は 彼の死をもって、残念ながら未完となってしまいました。 ギャラント様式でロココ趣味なピアノソナタ群の 優美さは影をひそめ、このレクィエムは死と対峙した 彼の肉声が伝わってくるようで、胸を締め付けられる ものです。さて、W.A.モーツァルトは生前に、 実際に演奏に使える《管弦楽のスコアの段階》まで完成に 至ったのは、どの曲まででしょうか?
①ロッシーニ
②メモ程度しか書いておらず、1曲も完成していない
③「第13曲 アニュス・デイ」の途中まで
④「第8曲 涙の日」の途中まで
W.A.モーツァルトは多作で、しかも作品ひとつひとつの 完成度の高さは、《神童》のものと思います。 しかし、その彼をして、余りに多忙なために 注文主の要望に、ついつい旧作の使い回しや、 他人のものを拝借してしまった作品があります。 「フルート協奏曲第2番 ニ長調 K.314(285d) 」は、 1778年にオランダの商人で、フルートの愛好家であった ド・ジャンからの注文で作曲されたフルート作品のひとつです。 しかし、多忙なW.A.モーツァルトは旧作を流用してしまいました。 その旧作とは何でしょうか?
①オーボエ協奏曲 ハ長調
②ファゴット協奏曲 変ロ長調
③「第1曲 入祭唱」まで
④交響曲第37番 ト長調
後期バロックには、宗教曲であるカンタータやオラトリオ。 リュリ等がフランス宮廷で上演したバロックオペラの最盛期でも ありました。この時代の歌劇は、本来の脚本家や作曲家の意図よりも カストラートや人気歌手たちの声と技巧を競い合うヴィルトゥオーゾ的 要素と、バレエを加えての、爛熟を極めた大規模で絢爛豪華なものです。 さて、大作曲家の中にはバロックオペラを一切創作してない 方もおられます。それは誰でしょう?
①J.S.バッハ
②テレマン
③セレナーデ第12番 ハ短調 『ナハトムジーク』
④ヴィヴァルディ
音楽家の作品等は、生前に出版社から出版されたものは、 作品番号「Opus、略してOp.」が付けられます。 これは《作品番号(目録)》とよばれるもので、例えば、 好きな音楽を探すための索引となり重宝します。 また、没後に研究者によって、 作曲年代別を基に番号をつけたもの、 さらには、交響曲や協奏曲、あるいはピアノ曲などの 楽曲の種別事に分けられる場合もあります。 これらは一般に《分類番号》と呼ばれるものです。 ヴィヴァルディは複数の研究者によって、 様々な《分類番号》が存在します。 ヴィヴァルディの「《分類番号》ではないもの」は?
①P
②RV
③Kk
④F
テレマンは、後期バロック音楽を代表するドイツの作曲家です。 生前は同時代の作曲家であったJ.S.バッハやヘンデルよりも、 人気と名声のあった作曲家でありました。現代で喩えれば、 リリースする曲が次々とヒットチャートの上位を独占する、 シンガーソング・ライターといえるでしょう。今日と違い、 作曲家は演奏家でもあった時代なのですから。 さて、4,000を超える彼の作品はなぜ、そんなに人気が あったのか。少し探ってみましょう。 まず、《タイトルの奇抜さ》があげられます。 次のうち、「テレマンの作品に存在しない」タイトルは どれでしょうか?
①家具の音楽
②ヘンデル
③ターフェルムジーク(食卓の音楽)
④エッセルチーツィ・ムジチ(音楽の練習帳)
テレマンには「ハンブルクの潮の満ち干 TWV 55 C3」という 楽曲があり、別名《水上の音楽》とも呼ばれています。 (「TWV」はテレマンの分類番号です。) 後期バロックの大家で同じ名称の音楽を作曲したのは 誰でしょうか?
①J.S.バッハ
②ヴィヴァルディ
③ヘンデル
④忠実な楽長(音楽の師)
J.S.バッハの《分類番号》についてです。 J.S.バッハには、全作品に《BWV》 「バッハ・ヴェルケ・フェアツァイヒニス」が割り振られて います。これは、ドイツの音楽学者シュミーダーによるものです。 現在の最新版は、1990年の《第2版》です。 他の作曲家の場合と同じく、一定の規則に基づいて 番号がつけられています。 例えば、「G線上のアリア」に関連して有名な 「管弦楽組曲 第3番 ニ長調」は《BWV.1068》です。 さて、「室内楽曲、管弦楽曲」に割り振られている番号は どれでしょうか?
①BWV.525〜BWV.771
②テレマン以外にはいない
③BWV.772〜BWV.994
④BWV.1〜BWV.200
J.S.バッハの管弦楽組曲には、フルートが 独奏楽器のように扱われ、あたかも「フルート協奏曲」の 雰囲気を醸し出しています。 有名な《ポロネーズ》も含まれます。 それはどれでしょう?
①管弦楽組曲第3番 ニ長調 BWV1068
②管弦楽組曲第4番 ニ長調 BWV1069
③管弦楽組曲第1番 ハ長調 BWV1066
④管弦楽組曲第2番 ロ短調 BWV1067
J.S.バッハの「管弦楽組曲第2番 ロ短調 BWV1067」は 全7曲から構成されていますが、一曲だけ独奏楽器が まったく使われない楽曲があります。 それはどれでしょうか?
①第3曲「サラバンド」
②第1曲「フランス風序曲」
③BWV.1001〜BWV.1070
④第7曲「バディネリ」
ここまで、西欧世界に地理的視点を置いてきましたので、 日本の中世期にも注目したいと思います。 天正少年使節団は歴史の教科書にも掲載されている通り、 九州のキリシタン大名、大友宗麟・大村純忠・有馬晴信らの 名代としてローマへ派遣された4名の少年を中心とした 使節団を指します。 無事にローマ教皇グレゴリウス13世に謁見後、多くの 西洋の文物を持ち帰りました。当時、西ヨーロッパで使われていた 楽器も含まれていたことでしょう。 さて、《1585年3月1日》に天正少年使節団がローマ法王に 謁見した時、演奏された可能性がある音楽家は誰でしょう?
①ジローラモ・フレスコバルディ(1583年-1643年)
②アレッサンドロ・スカルラッティ(1660年-1725年)
③アルカンジェロ・コレッリ(1653年-1713年)
④トマス・ルイス・デ・ビクトリア(1548年-1611年)
J.ハイドンの弟である、ミヒャエル・ハイドンは、 W.A.モーツァルトと親交のあった作曲家兼オルガニスト。 現代では、有名な兄、ヨーゼフ・ハイドンの影に隠れて すっかり目立たぬ存在になってしまっています。彼は、 ザルツブルグで一生を終えた古典派に属する音楽家です。 ミヒャエル・ハイドンは多くのミサ曲や、大司教の 宴会や社交のための交響曲や弦楽四重奏曲を多く書きました。 歌劇も3曲あります。 その中で、ジングシュピール《TITOS UKONDONO》の 登場人物は、日本人です。 誰でしょうか。
①上杉謙信と武田信玄
②市川右近と市川猿之助
③小西行長と高山右近
④第6曲「メヌエット」
ミヒャエル・ハイドンは、領主のコロレド大司教の前任者だった 大司教ジークムントを敬愛していました。 モーツァルト親子の演奏旅行にも許可を出し、不在の間の 父レオポルトの報酬も払うなど、善良な治世を行っていました。 ところが、大司教ジークムントが亡くなってしまいます。 彼が大司教の死を悼み、追悼のためのミサに作曲したのが 「レクイエム ハ短調 MH.155(大司教ジークムントのための追悼ミサ曲)」 です。バセットホルンの低音から始まる《第1曲 入祭唱》は実に 荘厳な響きの名曲です。 しかし、何か別の作曲家のものに似ています。 それは誰でしょうか。
①カール・マリア・フォン・ウェーバー
②J.ハイドン
③小堀右京と植村友之助
④アントニオ・ディアベリ
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